設立以来、業績が右肩上がりの成長を続けている旅行会社があります。
「ワールドベンチャーズ」
という旅行サービスを提供する会社をご存知でしょうか?世界的に見ると、MLMの大きい会社となりますが、これからどんどん拡大していくような成長期の会社となっております。
上記のような評判がありつつも・・・
等気になる点が多いかと思います。
ワールドベンチャーズが提供する実際のサービス品質は高いものの、旅行パッケージプランに参加するには、お得いけるどころか予想以上の費用が掛かる上に、積立しているポイント利用には思わぬ制限があるようです。
そんな実際のサービスの現状やポイント還元システムを交えつつ「ワールドベンチャーズ」の真実について紐解いていきましょう。
目次
「ワールドベンチャーズ」とはどんな会社?
会社概要
ワールドベンチャーズは、2005年にアメリカで設立された旅行会社です。
創業者は「ウェイン&マイク」です。
一般的な旅行会社と異なり、会員制としており、 2019年現在、42ヶ国に事業展開し、会員数も数百万人になっています。
現社長の「Rovia社長」ですが、海外旅行に行くなら知らない人はいない「エクスペディア」の元副社長です。
これまでのご紹介からも分かりますとおり、ワールドベンチャーズが提供するのは「旅行」です。
その中でも、
「Dream Trips(ドリームトリップス)」
と呼ばれるものが最高品質の旅を提供しており、旅行好きには堪らないサービスとなっております。
経営理念
ワールドベンチャーズは、
「豪華旅行を最安値保証で提供すること」
をコンセプトに掲げています。
そのコンセプトの表れとして「 Dream Trips(ドリームトリップス) 」という仕組みがあると考えてます。
通常の旅行費用は、単に安いものだけを求めて続けてしまうと、質が下がってしまいます。
例えば、コストを抑えるために安いビジネスホテルに泊まったり、移動手段を電車のローカル線に変更したりと安くすることは可能ですが、質は下がりますよね。
しかし、ワールドベンチャーズは、豪華旅行をいかに最安値で提供できるかこだわっていますので、世界中に多くのファンを集め、急成長しております。
販売商材
先ほどからご説明しております通り、ワールドベンチャーズは、「旅行」を提供しております。
特に豪華旅行の最安値に取り組んでおり、サービスには以下2つの柱を提供しています。
「ドリームトリップス」→世界最安値の豪華ツアーを提供
「ロビア」→世界最安値航空券・ホテル予約サイト
「ワールドベンチャーズ」の評判
世界最安値の豪華ツアーに行ける
ワールドベンチャーズが推すメリットして、世界中の人が一同に集まる「ドリームトリップ」という現地集合ツアーに行けることです。
「4~5つ星ホテルを2~3つ星ホテルの値段で 」
というキャッチフレーズを元に、世界中への国々へのプランがなんと「 年間1万1000本以上 」も企画されているのです。
そんなにツアーがあったら好きなツアー選び放題ですね!
しかも ツアーは、有名な高級ホテルに泊まって、
・ステキな食事
・市内観光
・クルージング
・エステ
等の様々なアクティビティがセットになっています。
それにも関わらず、ワールドベンチャーズでは、破格の値段で参加できるようなツアーが世界中で提供されております。
その破格の値段を知るために、人気ツアーを一つ以下にご紹介します。
こちらは、 年間1000本以上ものさまざまなツアーを取り扱っているドリームトリップスのツアーの中で、毎回すぐに売り切れになってしまう超人気ツアー です!!
しかもその値段が 4泊5日のツアーで大人1名で69ドル(約8000円)です
8000円って1泊2日のビジネスホテルに泊まる値段ですね。そんな値段で4泊5日も出来るのは普通に考えてあり得ません・・・
しかも食事つき(食べ放題)でこの値段です!
ドリームトリップスツアーで、豪華旅行に行けるチャンスが大きくなりますね!
そしてこんな豪華ツアー、一度行けるなら行ってみたいなと思いますね!
世界安値航空券(ロビア)
一方「ロビア」は、航空券、ホテルなどを最安値で予約することができるインターネット旅行会社です。
以前は、一般の人達でも利用できましたが、2017年2月以降、 ワールドベンチャーズ会員のみが利用できるようにサービスが変更されております。
ロビアの魅力は、DreamTrips(ドリームトリップ)のツアーで宿泊するような5つ星・4つ星の有名豪華ホテルに限らないということも大きなメリットです。
ロビアでは、もっと安価でリーズナブルな、各地にあるメジャーなビジネスホテルも予約することができます。
ドリームトリップスは安いといえど、それでも豪華旅行に違いないので、それを高価だと思う方にはぴったりなサービスではないかと思います。
また、ロビアには「RateShrinker(レイトシュリンカー) 」という画期的なシステムも導入されております。
約したホテルやフライト情報を元に、何百ものデータベースを駆使し、予約よりも安価な料金を見つけた場合、予約した料金と後から発見したより低い料金との差額を、口座にもどしてくれるシステムのこと
とりあえず予約しておいて、後はシステムにお任せってできますね!
ワールドトラベルアワードを毎年受賞
旅行業界のアカデミー賞 と呼ばれる「ワールドトラベルアワード」というものがあります。
日本の旅行業界といえばの「JTB」ですら2回しかとったことない貴重な賞を
ワールドベンチャーズは2018年に8冠受賞しています!
また、 2017年までに5年間連続12部門で受賞するほどの高評価!
日本ではJTBぐらいしか旅行会社を知りませんでしたが、
ワールドベンチャーズが世界的に認められた旅行会社
ということが分かりますね!!
ビジネスとしての評判
初期費用と月額費用
ワールドベンチャーズに入会するには、
- ゴールド会員
- プラチナ会員
- チタン会員
で3つのパターンで入会する方法があります。
特に「チタン会員」は最近作られた会員プランで、ワールドベンチャーズの最上位プランとなります。
言うまでもなく、プラチナプランで得られるメリットは、すべて手に入ります。
各会員の違いについては、細かい旅行自体のサービス内容が変わってくるものの、実際に各会員の費用はどのくらいかかるのでしょうか?
以下にそれぞれの入会費と月会費について表にまとめております。
ゴールド会員 | プラチナ会員 | チタン会員 | |
入会金 | $405 | $ 605 | $ 1176 |
月会費 | $ 82 | $ 125 | $ 175 |
最低でも入会金4万円かかり、月額9,000円かかることがわかります。
入会金も月会費も大部分は「ドリームトリップポイント(DTP)」といって、ワールドベンチャーズの旅行で使えるポイントとしてもらうことになります。
例えば、以下ビジネスプラチナ会員を例に記載しています。
つまり$480分の旅行ポイントが後からもらえ、それを旅行で使うことができます。
しかしながら、果たしてそのポイント・・・
旅行でだけで使い切ることができるのでしょうか?
さらに月額でも$100のポイントが入ってきます。特に副業としてMLMに取り組む方にとってはこう思うのではないでしょうか?
お金を稼ぐためにビジネスとして活動しているのに、旅行に行く時間と余裕がある人は良いかもしれませんが、多くの方はポイントだけが溜まっていくのでは?
と私自身思っておりますが、その現状はどうなんでしょうか?
私の場合は、権利収入を得ることを目的としているので、旅行に行く時間とお金がないです。何かしら商品として形のある有形物の方がうれしいのと、それに積立するぐらいでしたら月会費をもう少し下げて欲しいです。
しかし、このように月会費を取る理由はサービス系のネットワークビジネスではよくあることです。なぜこのようなことが起きるのかは、後ほどご説明させていただきます。
報酬プラン
ワールドベンチャーズの報酬プランは、「バイナリー」を採用しております。
バイナリーは、枝分かれが必ず2つのラインで構成されている報酬システムです。
バイナリーのメリット は自分自身が集客できなくとも、紹介者が頑張ってくれれば報酬が無制限に増え続けていきます。
このことを「スピルオーバー」と呼んでおります。
勧誘や集客活動が苦手でも、ネットワークビジネスで稼ぎたいと思う人にとってはありがたい仕組みですよね。
自分が頑張らなくても収入が入ってくる仕組みが仇となり、組織化しにくいです。
そんなバイナリープランの詳細については以下にまとめております。
ワールドベンチャーズには幾つかの報酬プランが用意されています。
「直紹介ボーナス」
・Direct Commissions(ダイレクトコミッション)
紹介者を1人出す毎にもらえる報酬です。各会員毎で報酬も分かれています。
「チームボーナス」
→自分をトップとして、それ以降に始まる組織全体に対して、報酬が支払われるボーナスです。
・Weekly Team Bonuses(ウィークリーチームボーナス)
「QR」以上のタイトル保持者がもらえる報酬で、1週間ごとに集計して支払われるボーナスです。
「左に1.5人」+「右に1.5人」の計3人を「1サイクル」とカウントし、「1サイクル」が出来上がる度に$50の現金が報酬としてもらえます。
毎回、「6サイクル目」は$50の現金報酬の代わりに「$50のトラベルドル」がもらえます。
これ、なかなか旅行に行けない忙しい方にとっては、トラベルドルとしてもらうよりは、現金報酬のほうが嬉しいですよね・・・
・Monthly Residual Commissions(マンスリーリジジュアルコミッション)
「3STAR」以上のタイトル保持者がもらえる報酬で、1ヶ月ごとに集計し、月会費を払っている会員が「左に3人・右に3人」いるごとに、$8~$15の現金報酬がもらえます。
また、「ある一定条件を満たして決められたタイトルを獲得」した場合は、つぎの「スペシャルボーナス」が報酬として支払われます。
・Dreamcar Bonus(ドリームカーボーナス)
RMDのタイトルを獲得した者は、毎月$1,000のDreamcar Bonus(ドリームカーボーナス)が現金報酬としてもらえます。
また、NMDまたはIMDのタイトルを獲得した者は、毎月$1,500のDreamcar Bonus(ドリームカーボーナス)が現金報酬としてもらえます。
(※報酬名がドリームカーボーナスという名前ですが、必ずしも車を買わなければ ならないわけではなく、もらった報酬は何に使ってもOKだそうでややこしいですね・・・)
・Dreamhome Bonus(ドリームホームボーナス)
IMDのタイトルを獲得した者は、毎月$3,000もらえます。
この報酬は、現金支給ではなく、住居にかかる費用(住宅ローンや賃貸料)をワールドベンチャーズが私に代わって毎月$3,000まで支払ってくれるという報酬です。
どちらも魅力的な報酬プランですが、この報酬プランを受けている方は、会員全体の何割なのかは疑問です。
どれだけの報酬があっても、バイナリープランは、退会者よりも新規登録者の数が多い状態を「月額費」を払いながら、維持しなければなりません。
ドリームトリップポイントの罠
実はこのトリップポイント、使うためには制限があるのです。
1.積み立てで貯めるポイントはワールドベンチャーズが企画するツアーにしか使えない。
旅行全体ではなく、あくまでツアー対象ということで、フライトや個人旅行の際のホテル予約には使えないようです。。。
旅行は行きたいところに行くものなのに、ツアーからしか選べませんね。
2.会社が企画するツアーに対しても一度のツアーにおいて、使えるポイント数に制限がある。
ちょっと分かりにくいので、以下に例を記載します。
例えば、500ドルのツアーがあったとしたらポイントとして使えるのは200ドルまで、など上限があり、全部をポイントで賄うことは出来ないそうです。
3.そもそも、会社が企画するツアーは【現地集合型】である。
個人的にはこれが一番の「落とし穴」ではないかなと思います。
つまり、現地までのフライトは自腹です。
しかし、会社の商品ページで見るツアーは、 ほかのどこよりも確かに安いのは事実ですけどね。
だって、アメリカ、5ツ星ホテル宿泊4泊5日でスキー三昧。
それにリフト代、食事代も付いて約500ドルなんて信じられないほどの値段ですよね。
間違いなくこれは安い・・・
しかし先ほど記載した通り現地までのフライトを自腹したら・・・
結果的に、結構な出費になると思いませんか?
4.ポイントの有効期限が「1年」
使用制限あるのに、ポイントも1年間しか有効ではありません。
つまり、入会して1年後、初期登録分の200ドルと積み立てた600ドルで合計800ドルを使い切るためにはどうすればよいでしょうか?
年に最低4回は参加する必要があるのか・・・
年に4回海外旅行で、フライトやその他ツアー以外の部分が自費となった場合。会社員の人はどうでしょうか?
年に4回も海外旅行いけない
となるはずです。
そうなると、このポイントが得なのかは分からなくなりますね。
サービス系ネットワークビジネスの現実
トップリーダーのように旅行しながらビジネスできる?
こちらのビジネスを勧める人は、
- ビジネスしながら好きな旅行を安く行けますよ
- 好きなことを仕事にできる
- 自由な生活ができる
そんなことをPRされる方も多いと思います。
現実、ワールドベンチャーズで成功しているトップリーダーのような人は、世界各地を飛び回り、自由な生活をしているような人でした。
しかし、そんな生活を多くの人が可能なのでしょうか。結局トップリーダーのような成功者だけしか成功できません。
(トップリーダーのような人たちが成功する理由については、別記事にて説明させていただいています)
ネットワークビジネスでトップリーダーの人達はなぜ成功するのか?
ビジネスの原資は会員が鍵
そしてこのようなサービス系ネットワークビジネスは、何が原資となってビジネス会員の報酬が支払われるのでしょうか?
多くの物販系MLMでは、販売している製品を愛用し、その製品の効果効能に納得し、多くの人に広めていきたいという思いが強くなり、ビジネス会員となる王道の「連鎖販売取引」の仕組みです。
ワールドベンチャーズの会員さんの報酬は旅行にいったツアー料金から支払われておりますでしょうか。
そうです、みなさんお気付きかもしれませんが、ワールドベンチャーズでは会員登録した初期費用や月額費から報酬が発生しているのです。
結果、ビジネス会員を増やす活動でしかないのです。
日本支社はいつ出来るの?
2019年で勧誘を受けていた時に
「今年中に日本支社が出来るので一気に会員が増えるので今がチャンスですよ!」
と言われましたが、現実どうでしょうか?
未だ出来る気配すらありません。
2020年に入ると「今年中にできますよ」という話を聞きますが、いつまでこのビジョンを語るような勧誘をするのでしょうか。
そんなことよりも2020年はそんな旅行ビジネスを脅かすように迫ってきた「コロナウイルス」によってどうなるのでしょうか?
世間の流れや景気に左右されがち
ネットワークビジネス売り上げランキングでも、旅行や通信を扱っている会社はランクインしておりません。
その理由は、世の中の動きに敏感でなければならないからです。
2020年3月時点で、コロナウイルス等によって日本だけではなく世界規模で旅行や外国人の入国規制を強めたりすることで、自粛の空気が流れております。
国内大手旅行ビジネス会社ですらこの時期の旅行キャンセルが多発し、売り上げ0と言ってもおかしくないのではないでしょうか。
そんな世間の流れや景気に左右されやすい旅行ビジネスは、ネットワークビジネスとしてはかなり不安定ではないかと考えております。
人類の脅威は「ウイルス」であるとかの有名なビルゲイツも言っていたほどです。
私たちが一番に守るべきもの(大事にするべきもの)は「健康」であると、今回のコロナウイルスの件を通じて思い知らされました。
まとめ
メリット | デメリット | |
商材 | ・高級クラスの旅行を格安で提供 | ・高級クラスの旅行限定 |
ビジネス活動 | ・ドリームトリップとして旅行に還元 ・報酬プランが豊富 ・バイナリーのスピルオーバーの 恩恵を受けれる | ・初期費用が高い ・旅行に行かないと得しない ・バイナリーによる他人頼りの組織 ・ポイントの使用制限あり |
旅行好きで時間のある方には、ビジネス活動と旅行を楽しむことができるので、登録するのは、良いかもしれません。
しかし、このようなワールドベンチャーズを副業として取り組んでいる会社員に勧めるのは難しく、例え入会したとしても旅行に行く暇もなく、続けることが困難ではないかなと思います。
特にワールドベンチャーの場合、初期費用で最低でも4万円の費用が必要です。
そのような多額の費用を投資した金額を回収するまでにどれほどの時間で可能なのでしょうか?
これから権利収入を得る目的でスタートするなら、初期費用や月額のランニングコストが最低限に抑えれる会社や報酬プランを選択するべきかと思います。
MLMは収入となるまでに時間がかかることは分かりきっております。
権利収入を得るには、ランニングコストができるだけかからない、ダウンさんも被害を受けないノーリスクなMLMを選択するべきだと思いました。