「モデーア」という会社をご存知でしょうか?
以前は、「ニューウェイズ」というネットワークビジネスの会社でしたが、途中から社名を変更し、モデーアとして企業活動しています。
しかし、なぜわざわざ社名を変更したのでしょうか?隠された歴史から学び、現在のモデーアもネットワークビジネスの会社なのかについて調査してみました。
すると、モデーアで活動しているグループは、旧ニューウェイズ時代の考え方を引き継ぎ、費用面でもお手頃では無いビジネスモデルでした。
今回の記事では、その真実に迫りました。
目次
モデーアとは?
会社概要
モデーア自体はアメリカに本社を置き、日本のモデーアジャパンは、東京に会社を置くネットワークビジネスの会社です。
社名 | モデーアジャパン合同会社 |
代表者 | 社長 大井盛夫 |
オープン | 2015年4月 |
資本金 | 1,000万円 |
住所 | 〒105-0011 東京都港区芝公園3-4-30 32芝公園ビル |
事業内容 | コラーゲンサイエンス、パーソナルケア、 ヘルス&ウェルネス、ハウスホールドなど ライフスタイル製品の企画・製造・輸入・販売 。 |
オープンが2015年なので、つい最近できた会社と思われがちですが、実はその前の会社である「ニューウェイズ」の会社が社名を変更してモデーアに生まれ変わったのです。
しかし、なぜ名前を変えて事業展開しているのでしょうか。その理由は後ほどご紹介します。
リブクリーンという考え方
モデーアのフィロソフィー(原理)として、
「LIVE CLEAN “美しく生きる。”」
というものをテーマにしています。どのような意味でしょうか?以下HPに記載されていた内容をご紹介します。
それは、暮らしにポジティブな変化を生み出します。
モデーア公式HPより引用
毎日使う製品だから、安全でピュアなものを取り入れ、クリーンに生きる。
からだの外側がきれいになり、からだの内側もすっきりとして、心も元気になる。
私たちが住む世界をより良い場所にするため、環境にも配慮する。
そんな変化を生み出すための、新しい考え方を始めませんか。
使わない成分へのこだわり
モデーアでは、「製品に何を入れるか」ではなく「製品に何を入れないか」が重要だと考えております。
以下にヘアケア製品を例にご説明いたします。
例えば市販で売られているシャンプーやリンスは、刺激が強かったり肌に合わないものが人によってはあると思います。それらには「ラウリル硫酸ナトリウム」という界面活性剤が影響しているのでは無いかと言われています。
モデーアの製品ですと、それらの成分は無配合で汚れや皮脂を適度に落とすことが可能なシャンプーになっているのです。
シャンプーのように、製品は体に何かしらの影響を与えてしまう成分が含まれているので、モデーアではそれらの成分に着目し、できるだけ身体に影響を与えないような製品づくりを目指しているようです。
その他化粧品などに含まれている防腐剤やトリクロサン(歯磨き粉)、日焼け止めの紫外線吸収剤とった成分を入れない製品になっております。
確かに普段私たちが使っている化粧品などもいろんな成分が含まれていて、モデーアの製品なら安心して使うことができそうですね。
しかし、製品自体も必要な成分だからこそ入れている成分もありますので、正しく理解した上で使用したいですね。
取扱商材
モデーアでは先ほどからご紹介しております通り、化粧品や日用品をメインに取り扱っており、それらの製品は成分にこだわりを持っております。
主力商品
モデーアの中でも特に人気のある製品をご紹介いたします。
ミネラルソリューションズ
定価:4,942円(税込)
天然ミネラルたっぷりのフルボ酸やアミノ酸などの栄養素を、手軽にドリンクで得ることができるいわば「飲むサプリメント」みたいなものです。
しかし、フルボ酸とは一体なんなのでしょうか。
フルボ酸とは、モデーアの本社があるアメリカのユタ州のヒューミックシェール(植物の塊の地層)から抽出された植物性ミネラルのことを指しています。
植物性ミネラルには、キレート効果という特徴もあり、吸収しにくい成分を吸収しやすく、体に悪い成分を排出する効果(デトックス)もあるようです。
製品口コミでは、生活が不規則だったり、疲れているときに飲むと体調が回復しているということですが、実際の体感は各個人によって異なりますね。
トゥースペースト
こちらの製品は、歯磨き粉です。
定価:840円(税込)
歯磨き粉特有の研磨剤は配合せず、ブラッシングとともに歯垢を除去し、歯石の沈着を防止することが可能です。しかもこちらの製品は、EWG (Environmental Working Group)に認証された製品のようです。
※EWGはアメリカワシントンDCに本部がある非営利団体。最先端技術による独自の検査基準を設け、その基準を満たした製品について、EWG認証マークを付与しています。
モデーア公式HPより
@コスメでの評判も高いです。
シャンプー
定価:1,487円(税込)
こちらのシャンプーには、3種類のハーブが配合されており、すこやかな頭皮、しなやかな髪をサポートしてくれます。
3種類のハーブは、オランダガラシエキス<保湿成分>、ローズマリーエキス<保湿成分>、セイヨウイラクサエキス<保湿成分>となります。
天然成分でできていることもあり、洗っている際のキシキシ感があるとの声も上がっていますが、さっぱりと洗うことができると評判が高いです。
特にネットワークビジネスの会社の製品はどれも高額商品が多いのですが、モデーアの製品価格はとてもお手頃な製品が人気のようです。
製品評判
モデーアでは成分目線から安心安全を重視した製品になっていますが、なぜこのようなことが可能なのでしょうか。
実は、製品全てにおいて各分野の専門家が携わることにより開発されているようです。
@コスメなどでも評判が高く、他の製品を使うのが怖くて長年使用されている方もいるそうです。
製品ラインナップも多く、いろんな製品を試すこともできますね。
旧ニューウェイズの歴史
しかし、なぜニューウェイズはモデーアに社名を変更したのでしょうか?
ニューウェイズは、創業者である「トム・マウワー」夫妻の家族と環境に優しい製品を作るというところから、その考えが世界の人の共感を集めていました。
そして、当時では珍しかった報酬プランのハイブリッド型で、初心者でも稼ぎやすい方式をとっていたことから、一時期は売上げが急上昇したと言われています。
そんなニューウェイズに何があったのでしょうか。
ニューウェイズの「ワンダーランド」とは?
ニューウェイズ=ワンダーランドと連想できる方は多いかと思います。
ワンダーランドとは、旧ニューウェイズ時代に結成されたディストリビューター(会員)からなるグループのことです。
1ヵ月15万円の費用を払い続ける必要があるのですが、ニューウェイズ時代には「5,000人以上」もいたそうです。よく月15万円も払いながら、ビジネス活動できるなと感じます。私なら途中でやめちゃうと思いますね・・・
そしてニューウェイズの評判をガラッと変えてしまいます。2008年にニューウェイズは、3カ月業務停止命令を受けてしまいました。
現在は、ワンダーランドから「環境」という名前に変更し、細々と活動しているようです。モデーアとの関わりはないにもかかわらず、月15万円かかるのは変わらないようです・・・
三ヶ月間の業務停止命令
ニューウェイズの業務停止命令処分の原因は、「ワンダーランド」だと言われています。
消費者センターによると、年間1,000件以上もの苦情の連絡があったらしいです。原因については以下の記事に載っております。
つまり、消費者センターには虚偽説明での苦情が多発していたようです。
セミナーでは、「日常使っている商品は体に有害で、その影響が少子化社会にまで及んでいる」や「ニューウェイズの商品には、一切有害な成分は入っていない」などと説明しています。
このように他社の製品は有害で、同社の商品のみが安全であるとウソをつくのは違法行為となります。
また行政調査によると、会員になるのを躊躇したり、断ったりすると暴言まで吐かれたという話も伺っています。
※会社ぐるみでの上記のような違反行為は否定していました。
ネットワークビジネスのネット集客が認められない理由の1つにもつながっています。
上記のような会員さんの行動が、口コミでの展開方法でさえ会社が管理できないため、ネット集客を認めていない会社が多いですね。
創業者の離婚
ニューウェイズにとっては衝撃的な事件となりました。 創業者である「トム・マウワー」夫妻がなんと離婚してしまったのです・・・
通常の離婚とは異なります。これまでニューウェイズは創業者の家族愛をコンセプトとした活動を進めており、それに共感する会員さんも多かったのではないでしょうか?
しかし、今回の件をきっかけに多くの会員さんの気持ちが薄れ、辞めていく人も多かったそうです。なぜこのようなことが起きてしまったのでしょうか、残念極まりないお話です。
モデーアに変更し、気持ちを一新・・・?
上記業務停止命令や創業者の離婚などが重なり、世間のイメージを一新しようと、社名をニューウェイズからモデーアに変更しました。
それは多くの人の印象を作り替えるつもりだったのでしょうか。
しかし、なかなかそうはうまくいきません。
なぜなら今は、インターネットが普及している世の中です。
モデーアと聞き、ニューウェイズをイメージされる方も多く、完全切り替えとはなりませんでした。多くのビジネスモデルや考え方も踏襲している部分があるようですので。
社名を変更することで、ビジネスの展開も変更している部分があるそうですが、以後触れながらご紹介していきます。
ビジネス参加としての評判
モデーアでビジネスを始めるための環境はどうなのでしょうか。
モデーアではディストリビューターのことをソーシャルマーケターと呼びます。そのように呼ばれるのは、ネットワークビジネスと考え方が異なるからです。
ソーシャルリテールという考え方
ソーシャルリテールは、これまでのマルチレベルマーケティングとはまったく違うビジネスモデルです。
モデーア公式HPより引用
モデーアは、これまでのネットワークビジネスとは異なる考えのビジネスモデルである「ソーシャルリテール」となっています。
ソーシャルリテールでは以下3つの方法によって報酬をもらうことが出来ます。
- マルチレベルマーケティング同様に自分のネットワークから得られるボーナス。
- 製品を紹介した方(カスタマー)の購入に応じたボーナス。 カスタマーとはネットワークには参加せず、ショッピングだけを楽しむ人のことを指しています。そのカスタマーから紹介された新たなカスタマーの購入に関しても、ボーナスにカウントされます。
- 会社から直接購入された製品売上の⼀部をプールし、条件を満たしたソーシャルマーケターでシェアするボーナス
上記の通り、通常のネットワークビジネスとしての連鎖販売を進めることで、報酬がもらえる仕組みはもちろんありますが、愛用者からも報酬を頂くことが可能です。
そうすることで、こちらからビジネス目的で勧誘するだけではなく、製品を愛用してもらうだけでもいいという、ショップの店員としての立場でも報酬をもらうことが可能となります。
それはどういうことかと言いますと、個人の定期購入を必須としなくても収入を得られることが可能となります。
モデーアホームページを見てもらっても分かりますが、よくある日用品通販サイトのようなページになっており、どこにもネットワークビジネス的要素の会員募集を匂わせるものはありませんでした。
よくよく調べていると、モデーアはショッピングサイトとビジネスサイトを完全に2つに分けているようです。
ビジネスモデルのサイトは、ビジネス会員募集のサイトでした。特に印象的だったのは、「コンプライアンス」という項目のページがあることですね。
過去の過ちを踏まえた考え方のようです。
初期費用、ランニングコストは?
多くのネットワークビジネスの会社では、初期費用で何十万も払わせる会社もある中、 初期登録費用は 3,300 円とその他ネットワークビジネスの会社と比較するとお手頃な値段となります。
これほどの値段なら、誰でもビジネス参加しやすいですね!
しかし、モデーアでは「ブランドチェンジ」を求めております。チーム構築者として活動するなら、16万円分を購入する必要があるようですが、負担が少ない半額コースもできているようです。
経済的に余裕のない普通の人が、これからネットワークビジネスをはじめて稼いでいこうと思っているところで、このような大きな出費だとしたら誰でも参加することができるのでしょうか。
例えご自身ができたとしても、多くの人は難しいのではないでしょうか。
これだけ支払って稼げないとなると、被害者を生み出すビジネスでしかありませんので、やはり多くの人が活動できるためには低コストな会社を選択するべきだと私は思います。
報酬プラン
報酬プランは、旧ニューウェイズ同様「ユニレベル」と「ブレイクアウェイ」のハイブリッド方式を採用しています。
ブレークアウェイ自体、かなりプロ向きの報酬プランとなっており、トップリーダーのような実力のある人が大きく収入を伸ばしやすい報酬プランで、素人や初心者にとってはハードルが高いです。
そのため、「ユニレベル」といった単純明快な報酬プランを導入し、初心者もしくは愛用者でも利益を生み出すことができるようになっており、それらを2つ組み合わせたハイブリッド型にすることで多くの人に利益をもたらすように考えられています。
旧ニューウェイズの頃はこの考え方が良い評判を与えていました。
モデーアでは、 自分の体験、体感を通して、多くの人にモデーアブランドを紹介していくプロモータータイプと起業という意識で、本格的にビジネスを展開していくビルダータイプのどちらかを選択することが可能です。
ここでは詳細なボーナスについては控えさせていただきますが、報酬プランについては公式サイトで一般公開されていますので興味ある方は覗いてみてください。
業界最大11のボーナスがあるようです。
一部の勧誘方法に問題あり?
twitterなどのSNSでは、他のビジネスは詐欺だらけで稼げないとつぶやき、自分のところのビジネスは素晴らしいと書かれている方がいるのですが、その方法に疑問が残りますね。
結局、ニューウェイズ時代の自分の製品だけが安全だという違法行為的なところが垣間見えることがあります。
せっかく、モデーアと名前を変え新たなスタートを切ったからこそ、会員さんの勧誘方法などは見直していきたいですね。
特にモデーア公式サイトでは、「コンプライアンス」を重要視しているページがあります。
法令順守・コンプライアンスは、モデーアにおいて最も重要な経営指針です。なお、コンプライアンスという言葉には、 法律を守るという当たり前の行動だけではなく、「良き企業市民」として、 社会通念上の常識や倫理に照らし正しく企業を経営するという意味も含まれているとモデーアでは考えています。
モデーア公式HPより引用
コンプライアンスについてのページがあり、そこには事細かく法律やコンプライアンス、マナー等について書かれております。会社として同じ過ちを繰り返したくない思いが伝わってきますね。
まとめ
口コミによるネットワークビジネスの組織拡大方法が廃れつつあり、悪評も急速に増えてきています。これまでのような方法ではうまくいかないと感じている方も多いのではないでしょうか。
ネットワークビジネスからソーシャルリテールへモデーアは生まれ変わりました。
定期購入せず、愛用者を増やしていくだけで収益が入る仕組みは、これまでのネットワークビジネスで懸念として挙げられていた、高額な定期購入の負担・ビジネス会員として勧誘する難しさ等を排除したビジネスモデルであると説明されている方も多いです。
しかしながら、結局はニューウェイズ時代の報酬プランから変更がない時点で、ネットワークビジネスの一部であることは間違いありません。
また、商品の拡散力で収益が入る仕組みはもともと人脈や拡散力のある人が収入を得やすくなると言った平等な権利から外れてしまっています。特にインスタグラマーのようなフォロワーが多い人がやる人と、数人しかいない人を比較したら前者が有利になってしまいます。
ネットワークビジネスの原理原則に則った成功法を得ることができるかは怪しいですが、新たなビジネスモデルの影響力に今後注目されそうです。