これまでのネットワークビジネスの会社では、「口コミ」による勧誘が普通で当たり前でした。
そもそも、ネットワークビジネスというビジネスモデルが生まれたのは、アメリカ、カリフォルニア州を本拠地とするニュートリライト・プロダクツ(1934年にカリフォルニアビタミン社として創業)であると言われています。
日本で最初にネットワークビジネス企業が設立されたのは1969年4月だと言われています。
その会社は、アメリカ資本であるスワイプ・ジャパン(1977年にホームケア・ジャパン、2000年にネイチャーケア・ジャパンと会社名を変更)です。
主流である口コミによる連鎖販売のネットワークビジネスですが、最近ではネット集客を認めている会社も存在しております。
- これまでの口コミと違って何がメリットなのか
- ネット集客を禁止し、口コミしか認めない会社が存在している理由とは?
について紹介したいと思います。
目次
口コミとネット集客の流れ
そもそも、ネットワークビジネスにおける口コミとネット集客の違いとはどういったところなのでしょうか。
私自身口コミによる勧誘をやったことが無いため、聞いた話を元に調査し、比較を実施いたしましたのでご参考になれば幸いです。
口コミ勧誘
リストアップ
きっと多くの人はネットワークビジネスに参加したらまずこういわれるのではないでしょうか?
「片っ端から友人知人、会社の知り合いをリストアップしろ!」と。
そうです、ネットワークビジネスは組織づくりなので一緒に活動する仲間づくりの為、まずはネットワークビジネスのお話をするために、長年連絡を取ってない友人や知人にメールしたり、知り合いに声かけてお茶などに誘います。
これを「リストアップ」といいます。
しかし、思い当たる人全ての人に声かけていいかと言われるとそうではありません。必ずその人が必要性を感じるかどうかが重要です。
会う約束をつける
リストアップができたら、実際に会う約束を作ります。
その時は、ネットワークビジネスという言葉は一切出さず、プライベートな話から金銭や経済的不安を抱える話を交えながら、今愛用している製品が素晴らしくてお金稼ぎも出来ちゃうんだよ!というお話をすることで、興味を持たせます。
ABCを組む
ABCって何ですか?という方の為に、意味を下記に記載しております。
Aは、【Adviser】の略です。
ABCの意味
→説明する役の人、つまり自分の紹介者や更にその上のアップのことです。
Bは、【Bridge】の略です。
→橋渡し役の人、つまり見込み客を連れていく人のことなので自分のことですね。
Cは、【Customer】の略です。
→見込み客、つまりあなたの友人や知人です。
つまり、自分自身はあくまで興味ある人を探し、ビジネスの話については、既にビジネスとして形作っているアップの方やリーダーの方にお任せしちゃおう!というものです。
やはり、自分の力だけではビジネスの説明も上手に出来なければ、興味を持たすことすら出来ない場合が多いです。
しかし、このABCという行為は違反行為と紙一重な部分が潜んでいるのですが、理由については今回省略いたします。
セミナー参加・クロージング
その後、セミナーに参加することで、ビジネスへの興味を引き立てます。
相手が入会の意思を見せた場合は、ビジネスの概要を記載した概要書面を渡し、その後、より詳しい内容が書かれた契約書面を渡し、サインをしていただくことで、ビジネス登録してもらう流れになります。
このように知り合いを興味づけし、勧誘する方法が口コミです。
ネット集客
ここでいうネット集客は、SNSではなくサイトを作って集客する方法を指します。
サイトを立ち上げる
特にSNS集客では興味ありそうな人にだけ案内しますが、結局対象者が変わるだけで、結果口コミと同じようなものです。
しかし、サイト集客では検索エンジンでページに訪れた方&興味ある人だけに集客する方法となります。
厳密に言いますと、サイトでディストリビューターを直接募集について認められている会社はないです。
しかし、それに近いような形で大きくネット集客を認めている会社もあります。
記事作成
サイトを立ち上げたのでしたら、多くの人が興味関心を持つようなサイトに育てていかなければなりません。記事を作り、多くの人にとって必要なサイトになることで、GoogleやYahooで検索した人が訪れやすくなります。
ビジネス説明
ネット集客が認められている会社なら、もちろんセミナーもネットで開かれることが多いです。
口コミとネット集客の違い
対象者の人数
そもそも口コミとネット集客を比較すると、対象者の人数が大きく異なります。
口コミでは、友人や知人、親族といった自分が知っている人にしかアプローチできず、遠方の友人に声かけるのは難しいです。
口コミのような直接会う方法になると、東京のような都会に住んでいる人と、地方に住んでいる人はビジネス勧誘の対象者数が大きく異なり、地方性が大きく影響する方法となってしまいがちです。
よく地方に住んでいる人は、声かける人がいなくなったということを聞きます。
しかし、別の県に住んでいる友人知人を勧誘するために直接行くのも交通費が馬鹿にならないですし、別のアップの人が説明してくれるといってもABCのように自分が参加しないのはかなり怪しまれますね・・・
一方ネット集客では、対象者がネット上の人々になり、人脈は無限に近くなります。自分の住んでいる地域関係なく、下手したら世界中のどこかに住んでいる人が対象になりますよね。
デメリットとしましては、友人知人でないので信頼関係が無いから弱い組織になるのでは?と言われる事があります。
しかし、ネットワークビジネス自体が組織づくりである以上、仲間となってから信頼関係を作っていくものだと考えています。
人脈なんて尽きることのない、そんな可能性のあるネット集客のほうが活動しやすいのでは?と私は考えます。
活動労力
口コミでは、直接会ったりセミナーに足を運ぶことによる時間と金銭的損失が大きいです。きっと、セミナーも東京や大阪で開かれることはあると思いますが、地方で開くことはなかなかないかと思います。
1日でも最大2人に対するアポ取りが限界じゃないでしょうか。
副業として活動している方は、まとまった時間を取れるのが土日か仕事終わりの夜になりますよね。その限られた時間で普通の人はどれだけこなすことができるでしょうか。
しかし、ネット集客を使えば、完全在宅での活動が可能です。
忙しいサラリーマンや家事や子育てに追われる主婦の人でも取り組むことが可能となります。
口コミの限界、なのにネット集客禁止?
上記、ネット集客との違いから今後の口コミ集客に限界を感じている方がいらっしゃるかと思います。
しかし、多くのネットワークビジネスの会社はネット集客を禁止しているのです。それには多くの理由がありますが、主だった理由を以下にご紹介いたします。
会社が規約としてネットでの展開を禁止
多くのネットワークビジネスは、会社の規約によってインターネットでの勧誘を禁じているそうです。
具体的には、製品の宣伝やビジネスメンバー勧誘もネット上でやってはならないということです。
もし、会社がダメと決めているのにもかかわらず、ネット集客をしてしまうと、会社から除名させられる場合もあるようです。
皆さんは活動しているMLM会社の規約を確認しておりますでしょうか。
例えばアップさんが「ネット集客OKだよ」って言っても、規約上認められていないことを知らないケースが多いです。
除名されても、全て自己責任ですので、アップさんが言ったからやりましたという考えではなく、自分の目で確認してみましょう!
会員さんの管理ができない
インターネットでの宣伝となると、どうしても注目を集めるために、誇大広告になりがちです。
そして、それがきっかけに発生したトラブルを会社側が管理できません。
このことを例えるなら、幼稚園での児童管理にも似ているなと感じました。
ある施設内で遊ぶのと、外に遊びに行っていいよって言われたら、子供はどこに行くかわからないですし、危険が多く潜んでいます。そんな状況を幼稚園の先生が管理できないので、施設内で遊びましょうと制限するのです。
ネットワークビジネスのお話に戻しますが、ネット集客もインターネットを使うとなると、急に活動場が広がって自由になりますよね。その分、ディストリビューターの管理ができなくなるため禁止している会社が多いそうです。
過去にネット集客ではなくても、コンプライアンス面で管理できていない例も聞いており、もはやネットを使ったディストリビューター管理はほぼ無理だと言わざるを得ないですね。
ネット集客を認めている会社もある?
一部、会社によってはネット集客を認めている会社もあります。
しかし、そう言った情報は、転がっている情報で判断せず、会社に必ず確認をしましょう。知らないでは済まされません。
認めていると言っても、認められている範囲が会社によって様々です。先ほども記載しましたが、アップがいいって言ってたからでは済まされないので、必ず確認しましょう!
SNS集客はネット集客なのか?
SNSでの集客をネット集客という考えもありますが、厳密には方法によって異なると思います。
投稿やプロフィールでの勧誘は?
よく見かけるのは、プロフィールの中に「○○の会員になってくれる方を募集中です」や「一緒に○○で権利収入を獲得しませんか?」とかだと思います。
このような方法ですと、不特定多数に対してアプローチしてしまうので、ネット集客を禁止されている会社ではダメでしょうね。
とはいいつつ、ネットワークビジネスは連鎖販売取引なので、このような方法を認めているところはないかと思います。
DMでの勧誘はOK?
TwitterやInstgaramで相互フォローになり、DMでやりとりをした場合、お互いは、ネット上の赤の他人ではなく、知り合いという位置付けになります。
この場合は、不特定多数に向けた宣伝ではないため、禁止事項には該当しないパターンが多いのではないでしょうか?
とは言いつつも、DMでメッセージ送り、レスポンスもらった人を勧誘すると言ったことは、一種の「労働収入」です。これをどれだけの人がどれだけの期間続ける必要があるのでしょうか。
まとめ
ネット集客できる≠成功できる
これまで口コミとは異なるネット集客の方法に可能性を見出し、私自身もネット集客について勉強していますが、ネット集客できるからといって成功できることには繋がりません。
あくまで成功できる要因の一つなのです。
その他商材や報酬プランや継続費用とかで多くの人が取り組みやすいビジネスモデルかどうかも大事な要素となります。
とは言いつつも、ネット集客できるのは他の口コミでしか活動できないネットワークビジネス業界において「勝ち組」であり続けると考えています。
今のうちにネット集客を
まだまだネットワークビジネスでは口コミによる勧誘鹿認めていない会社も多く、その中で活動されている方も大勢いらっしゃいます。
先ほど記載しましたが、会社で認められていないにもかかわらず、ネット集客をしていることが発覚してしまったら、最悪除名処分の可能性もあるので注意が必要ですね。
私の知る限り、最近ではインターネットを使ったネット集客が可能な会社も増えてきており、口コミにはないメリットが多くあります。
特に、口コミと違って外出しなくても良いですし、セミナーやABCに行くための交通費やお茶代と言った余計な費用をかけずに活動できちゃいます。
もし、これまでの口コミのネットワークビジネスで、うまくいかなくて挫折してしまった人、苦い経験をしたことある人はネット集客が可能な会社も一つの選択肢として考えても良いのではないでしょうか。
今の時代、口コミで大きな組織が作れる人はほとんどいないと感じます。