オニックス(ONIX)というネットワークビジネスをご存知でしょうか?
最近始まったばかりの案件で、あまり聞き慣れないかなと思います。
ONYXは簡単に誰でもカードが発行でき、仮想通貨として資産運用することで稼ぐことが可能です。
また、紹介制も取っておりネットワークビジネスの要素を持ち合わせた新しい形のサービスを提供しております。
実際に仮想通貨というものは聞き慣れない言葉で大丈夫なのか心配になりますが、実際のところ評判はどうなのか?
仮想通貨は安全に資産運用できるのか?
資産運用とMLMの融合で、これまでのMLMよりも稼ぎやすいのか?
これらの疑問への回答踏まえ、ご紹介いたします。
結論から言いますと、更新手数料等の費用面が大きくかかり、何かと初期費用とランニングコストが負担となりかねないことが分かりました。
目次
ONYX(オニックス)とは?
会社ではなくサービス名
初めてONYX(オニックス)という言葉を聞いた時に、最初はネットワークビジネスなので、会社が存在していると思っておりました。
しかし会社ではなく、あくまで「サービス名」であったのです。
実際のサービス内容は?
実際のサービスについては後ほど説明いたしますが、生活レベルをより向上させることを目的とした数々のサービスを利用することが可能となります。
もちろんビジネスですのでこういったサービスを受けるだけではありません。
自分の周囲にサービスを拡散し、利用していただくことによる報酬を受け取ることが可能です。
→このような仕組みが、MLMの要素を含んでおります。
3社合同によるサービスの提供
先ほどお話ししました通り、ONYXはサービス名であり、ONYXといった会社は存在しません。
ONYXは3社の提携によって作られたサービスなのです。
3社合同でのサービスにより、1社では実現できない幅広いサービスを提携できているので、考えられたビジネスモデルとなっております。
実際の会社は?
3社とは「Nvayo」「GMM」「Alliance」のことを指しております。
これらの3社が、連携することによって生まれたのが「ONYX」です。
それぞれの会社について詳しく見ていきます。
Nvayo(エンベヨ)
- イギリス/ウェールズの公認Eマネー発行会社(企業番号06035209)
- EMI遵守の銀行(法定通貨は元本の102%保証)
- Master付きのバンクカードを発行
- 暗号通貨を暗号資産として取り扱う銀行で、BTCを始めとした 様々な暗号通貨を法定通貨にリアルタイムで0.6〜2.0%で交換が可能。
いわゆる、プライベートバンクの会社となります。
GMM(Global Money Management)
- Nvayoの口座を使用する
- クリプトウォレット、ATMネットワーク、リテールリクイディティ 契約、換金サービス、トレーディングデスクによる事業運用
- BTC建てで、月10%(最大)を毎月決まった日に融資者に対して払い 出し
- 事業融資キャップは4億ドルまで(暗号通貨市場縮小、もしくは拡大によって変動)
- 毎月、監査法人がすべての会計をチェック(GMMは最低でも15%の 利益を出さないといけない
- BitGoを保証会社として契約(1ウォレットに付き、1億ドルまで 保証)
ここでGMMと連携している仮想通貨の保証会社である「BitGo」とは、2013年にアメリカで設立された仮想通貨ウォレットを提供している会社です。
すでに50ヶ国以上で展開されており、ハッキング保証100億円、アメリカに本社を置く会社で、日本にもすでに支社があるようです。
しかし、ハッキング保証100億円ってどういう意味でしょうか。
これは、GMMがハッキングにあった場合、BitGoが100億円の保証をするといった取り決めをしています。
BitGoが保証会社とは心強いですね!
Alliance(アライアンス)
- 30年の実績ある企業
- 旅行の検索エンジンでホテル、飛行機、クルージング、レンタカーが予約可能(特にホテルとクルージングが得意分野)
- 最大65%ディスカウント
ONYXサービスとしての評判
ONYXはこれまでの暗号通貨と連動を期待させるカードとは異なります。
あくまで、カード自体はプライベートバンクであるNvayoで発行し、暗号通貨両替会社とは別物です。
つまり、今後もずっと継続して使用できる点が嬉しいですよね。
実際に受けれる具体的なサービス
ONYXでは以下のようなサービスを提供しております。
・海外口座を現地に行かずに開設が可能
・ 事業融資における配当が受けられる
・ 仮想通貨から法定通貨への両替が可能
・ カード決済によるショッピング
・ 対応ATMにてカード利用による現地通貨出金
・ 格安で旅行出来る(最大65%ディスカウント)
・ コンシェルジュサービスが利用可能
ONYXでは、プライベートバンクを持てることを推しておりますが、私にはあまりメリットを感じておりません。そもそも、持つことによってどんなメリットがあるのかが不明ですし、私には不要かなと思います。
また、格安で旅行できるといったサービスもあります。
現在旅行代理店でしたら、急成長している「ワールドベンチャー」など、ネットワークビジネスの会社も増えつつあります。
もっと旅行割引を推して口コミで増やしていっても良いのでは?と思いましたが、実際のところ安くはないようです・・・
しかし、特に多くの方が注目しているのは、
「レンディングサービスによる月利10%の利息」
ではないでしょうか?
このレンディングサービスについて詳しく紹介したいと思います。
【最大月利10%】レンディングサービスとは?(※現在は廃止)
※現在サービスは廃止しております
こちらのサービスは、ユーザーが保有するドル相当のビットコインを運営母体に貸出しすることで、毎月利息を得れるサービスがONYXには存在します。
ONYXユーザーが貸出したビットコインは、GMM社の資金プールへ預けられます。それらは、各種銀行・ATMサービス・事業などに貸付けが行われ資金が流動する仕組みをとっております。
その貸付を行った銀行や事業などから利子を頂き、その利子がビットコインを貸出ししたユーザーにお渡しする仕組みを取っています。
ややこしい話をしてしまいましたが、 簡単にお話しすると・・・
お金をGMMに預け、そのお金を運用していただき、週に2.5%をONYX口座へ振り込んでもらう仕組みをとっております。
預けるだけで週に2.5%、月最大で10%の利息を受け取ることができるので期待しますよね。
しかし、このサービスは
2019年10月にサービス停止しています。
何か上手くいかなったのでしょうか?
ONYX自体始まったばかりのサービスなので、気になりますね。
MLMとしての評判
ONYXには紹介することで得られる報酬もあります。
2019年に始まったばかりのサービスで、ネットワークビジネスとして活動する際の目立った悪評は確認できませんでした。
しかし、ビジネスをするにあたって、多額の費用が掛かってしまうため、経済的に厳しい方にとって継続的活動は厳しいと思っています。
では実際に、どのくらいの費用が掛かるのかについてはこれからご紹介いたします。
費用
ONYXを始めるためには、冒頭に申し上げました通り、カード(デビッドカード)を作らないといけなく、カードを作るための初期登録費用がかかります。
そのカードも種類が多く、カードによって費用も異なりますので、以下をご確認ください。
パックにはフィーチャーからリザーブまでの計5種類あります。それぞれのブロック数や旅行割引率等も異なるので自分に合ったパックを選択ください。
そして、別途事務手数料199ドルが必要となります。
つまり、最低パックのフィーチャーを選択しても498ドルがかかります。
日本円で約55,000円ですね・・・
私の印象としては、ネットワークビジネスは長期的継続が必要なのに、初期費用をこれだけ払ってスタートさせるのは負担が大きすぎるかなと思います。
さらに、
年間更新料が199ドル
なので、毎年20,000円近くの支払いが必要になります。
多額の投資(支払い)をした後にビジネスをスタートし、いつ収入支出に追いつく時が来るのでしょうか?
これだけではありません。ONYXはメンバーとして利用できるコンテンツの為に、「メンバーシップ」というものがあります。
毎月の月額会員費となります。
38ドルなので4,000円ちょっとですが、初期費用を回収するだけでも大変なのに、その上月額費まで取られてしまうので、赤字でネットワークビジネスの活動をせざるを得ないです。
報酬プラン
ONYXには4つの報酬プランがありますので、一つずつ説明します。
リファラルファストボーナス
ビジネスへの参加、つまり初回のカード購入に対するボーナスとなります。
報酬については、
・直紹介者:10%
・2段目:5%
・3段目~5段目:1%
となっております。
しかし、エリートパックを購入した方(1,499ドル以上)がいると
・直紹介者:10%
・2段目:5%
・3段目~5段目:1%
となります。
例えば、紹介者すべての方がエリートパック(1,499ドル)で購入したとすると、直紹介者から225ドル、その紹介者から112.5ドル受け取ることができます。
バイインフィニティ
最低2人紹介者を出して初めて受け取ることができるバイナリー報酬になります。
バイナリープランの組織のボリュームが小さい方の10%~20%を毎週獲得することができます。
ここでいう「ボリューム」とは、
・グループ全員の初回カード購入費用の65%
・毎月の利用料金38ドルの100%
・各ブロック(LQD8)投資額の20ドル
となります。
この報酬プランは、あなたがパック購入(カードを購入)してから6か月間毎週入ってくる報酬となっております。
様々な条件によっては、6か月縛りが消えますが、ややこしくなるためここでは説明いたしません。
ジェネレーションマッチングボーナス
こちらではバイナリーの考え方を取っ払って考える報酬プランです。
自分の直紹介は全員自分につきます。
直紹介者の事を第1世代(ジェネレーション)と言います。その5世代まで報酬額の10%が報酬として支払われます。
グローバルボーナスプール
ビジネス全体の月額料金38ドルとLQD8各ブロックの10%を合計10個のプールに割り当てます。
これがどういうことかというと、全体の売上が10億円だったとするとその10%、つまり1億円を10個のプールに割り当てます。
プールというのはバイインフィニティボーナスをある一定の数字以上獲得している人たちだと認識してください。
4800$以上稼いでる人達のプールに100人いる場合、1億円を100人でわけあうので一人頭100万円のボーナスが貰えます。
このような話を聞くと、100万円の夢が広がりますが、あくまで報酬プランは紹介者を作れる人、集客できる人、結果を出した人があやかる恩恵です。
集客できない人にとっては関係のない話だと思います。
まとめ
仮想通貨というものは状況が急激に変化する為、活動するなら余剰資金がある人が参加した方がよろしいかと思います。
MLMと仮想通貨を組み合わせ、稼ぐことができると言われているONYXですが、実際は登録費用、月額費用、更新手数料といった費用負担が大きすぎるということが分かりました。
もしあなたが、この費用に少しでも「高いな」という気持ちを持ったとしましょう。
あなたが紹介者を作り、継続的に活動することで組織を拡大するのは、私の印象では難しいのではないかと思います。
なぜなら、あなたが思ったことはダウンさん含めほとんどの人がその費用について「高いな」と思っているはずです。
納得いかずに、進めてしまってはいつか挫折に道に進んでしまいます。
MLMというビジネスモデルは、活動を初めてすぐ利益につながるようなものではありません。
長期的に活動し、組織を構築することで、自分以外のメンバーさんのおかげで収入を得ていく活動です。
成功者と呼ばれる方達は、ネットワークビジネスで活動されている方の1%いるかどうかの世界です。成功者やアップの言葉を鵜呑みにしてしまうと自分でもできるのではないかと思ってしまいますが、そう甘くはありません。
だからこそMLMでは、できるだけ金銭面で負担がかからない程度でビジネスをスタートできる会社やグループを選択した方がよいと私は思っております。