ネットワークビジネスの会社は多く存在している中で、やはり気になるのは
「報酬プラン」
ですよね。多くの人がその会社でビジネスをスタートする上で重要視している項目です。
そりゃそうですよね・・・
どんだけ各自が頑張っても報酬プランが悪かったら収入となり得ないですし、私たちは権利収入を得るためにネットワークビジネスをしています。
お金のことには神経質になっていると思います。
今回は、各報酬プランを詳しく説明し、それぞれのメリットデメリットをお伝えします。
そして、実際に多くの人が稼ぎやすい報酬プランってどれなのかを説明していきます。
報酬プランは大きく分けて4つ
ネットワークビジネスの報酬プランは各会社独自の報酬プランを組み合わせたものがありますが、大きく分けて4つあります。
ステアステップ
概要
「ステアステップ」はネットワークビジネスが流行し始めた頃に一番勢いのあった報酬プランです。
一言でいうと代理店方式となります。
つまり、ステアステップは「階段」を意味する単語です。
名前の通り、「階段」のようにタイトルが上がったり下がったりすると、ダウンラインやアップラインとのタイトル差分で分配率が決まる特徴があります。
と言われてもイメージできないと思いますので、例を示しながら説明します。
ある会社ではタイトルごとに以下割引率と還元率であると仮定します。
割引率(%) | 還元率(%) | |
販社 | 50 | 40 |
代理店 | 40 | 30 |
特約店 | 30 | 20 |
一般 | 20 | 10 |
例えば、Dさんが10,000円商品を購入したとします。
その場合、Aさんの還元率は「40%」なので、Dさんの売り上げから還元される報酬は「4,000円」となります。
この4,000円は、A,C,Dさんで分配されます。
まず、Dさんは還元率20%ですので、10,000×0.2=2,000円が還元されます。
Cさんについては、還元率が30%ですので、Dさんとの差益は10%となります。
よって、10,000×0.1 = 1,000円となります。
Aさんについては、Cさんとの差益を見るので同じく10%となり、
10,000×0.1 = 1,000円となりま、4,000円が分配されます。
メリット
ステアステップのメリットは、
・自分がグループの中で最高のタイトルを取れば、自分のタイトルと並ぶまで収入を維持することができる。
・昇格あり、降格ありなので実力のある人だけがグループに残ることで、組織力が強くなる。
・仕組みがシンプルなので初心者の人も理解しやすく、報酬計算がしやすい
ステアステップは代理店制度なので、ネットワーク企業に限らず、多くの大手企業が採用しているビジネス形態の一つなので理解しやすいですよね。
デメリット
デメリットは以下となります。
①タイトル維持条件が厳しいと降格してしまう可能性があること
②タイトル維持のための買い込み発生→コストがかさむ
③ダウンさんにタイトルが一緒になった瞬間、そのダウンさんの以下からの報酬が0になってしまう
④ダウンが成長しすぎると、自分の収入が落ちてしまう。
これらの理由は、かなり初心者には厳しいと思いました。
特に、タイトル降格を防ぐための不要な買い込みが発生してしまうのは多額の費用をかえてしまうと継続は厳しいのではないでしょうか。
そして、このステアステップの最大のデメリットは③、④のような急に収入が入らなくなることです。
副業として活動している身としてはせっかく頑張った努力が一瞬にして消えてしまうこと、収入が不安定であるのは大変ですよね。
会社によっては、それを補う独自の報酬プランを用意している会社もありますが、微々たるものだと聞いております。
ブレイクアウェイ
概要
ブレイクアウェイは、昔からある大手のネットワークビジネスの会社で採用している報酬プランです。
ブレイクアウェイはその名の通り、(break away)→分離するを意味しております。
ある条件を満たすダウンさんが出てくると、そのダウンさん含め以下のメンバーさんは自分の組織から独立してしまいます。
一見報酬が減るように聞こえてしまいますが、ブレイクアウェイはこの独立したダウンさんが多ければ多いほど報酬が上がる仕組みをとっております。
メリット
①独立したグループを作ることで大きな報酬が得られる
②段数制限なしで、無限にダウンさんを作り、報酬を得られる
③人を育てることができる人が収入を伸ばしやすい
④自分自身が独立することでアップより収入を増やすことができる
ネットワークビジネスでは、紹介者よりも稼ぐことは不可能という認識を持っていると思います。
自分が頑張ることでアップも収入が増えることで追いつくことはできないと。
しかし、ブレイクアウェイなら、自分自身が独立したグループになることで、自分がトップとなって組織を作ることができます。
それは言い換えるとアップよりも収入を増やすことができるので、モチベーション上がりますよね。
デメリット
①独立させることで収入が減ってしまうこと
②独立によるボーナスよりもダウンが無くなったことによる損失のほうが大きい
③収入が減らないように常に集客する必要があること
④タイトル維持のための買い込み発生→コストがかさむ
⑤タイトルを獲得しないと収入を得ることが難しい
特にダウンが独立することは、各個人の能力が高く、プロ意識の高いメンバーであるのでよいことなのですが、収入が入らなくなってしまうのは多大な損失ですよね。。。
そしてこういった独立が起こるということはダウンさんが減ってしまうため、常に自分は集客し続けないといけません。
ネットワークビジネスの本質は、「人を育成する」ことです。
本来は育成や教育、仕組みづくりに力を注ぐのですが、そこに時間を割くことができないのは、副業レベルで取り組むには難しいのではないかと感じています。
バイナリー
概要
最近出来上がったネットワークビジネスの会社で流行している報酬プランです。
私もよく勧誘を受けるのですが、多くの会社はバイナリーの報酬プランを採用していました。
バイナリーとは、 枝分かれが必ず2つのラインで構成されている報酬システムです。
これまでの統計結果より、どんな参入者でも新規で2人を紹介することはできるだろうという思想で作られた報酬プランのようです。
え、二人しかダウン付けられないの?収入上げにくいのでは?と思われますが、実際の仕組みについて説明します。
例えば、以下のようなグループがありAさんには既にB、Cさんというダウンさんがついています。
仮にHさんがグループに参加したい、もしくはAさんが勧誘してきたとします。
バイナリーの仕組み上、2つの枝しか伸ばせないので、仮にHさんが参加したいといっても、Aさん直下につけることはできないため、下位につけることになります。
このHさんのようなつけ方を「スピルオーバー」と言っています。
このようにして、あなたの上下にいる人が協力し合ってラインを縦に伸ばしていくことがバイナリーの特徴です。
しかもこの取り付け方法にも「オートバイナリー」と「指定バイナリー」といった二つの方法があり、どちらかによって配置も変わってきます。
正直な気持ちとしては、自分を紹介してくれた直下につきたいですよね・・・
メリット
①直紹介者は2人だけ紹介すればいい
②紹介人数のハードルが低いため、初心者でもグループを縦に伸ばしやすい
③グループ内に集客力のある人がいると拡大しやすい
自分の直紹介者は2人でいいことから、集客力のある人がグループにいた場合、スピルオーバーの恩恵を受けれます。
すると、万一自分が2人以上の紹介者が作れなかったとしても、グループとして拡大していきます。
だからこそ、初心者でも大きくすることが可能と言われる報酬プランなのですね。
デメリット
①2本の枝を均等にバランスよく伸ばしていくのが難しい
②グループが大きくなっても収入が取れないケース(片伸び)がある
③スピルオーバーに依存し、集客力が身につかない
④「③」のような人がダウンにいるとグループが拡大しにくい
⑤報酬プランを強く推して勧誘するので、商品やサービスの愛用者になりにくい
前提としてバイナリーの報酬は、
「左右の系列のいずれか小さい方」
を見て報酬が算出されてしまいます。①,②のように左右のバランスが取れず、片方のラインだけが大きく伸びたとても、収入になり得ません。
いわゆる「収入の取りっぱぐれ」ってやつですね。
ネットワークビジネスの会社としては愛用者が増えても、支払いは低コストで済むのでありがたい話ですが、活動者からして見たら納得いきませんよね・・・
また、バイナリー最大のメリット「スピルオーバー」が最大のデメリットとなっていることにも気づいていますでしょうか。
アップからの紹介がある≒自分は集客しなくていい
と考えてしまう人がいるのでしょうか、そりゃそうですよね。
「いつか自分の元にも紹介者が来るだろう」と。
一部のそのような考えを持ってしまっている人がいることで、組織拡大に繋がりにくくなってしまいます。
それは勧誘者にも原因があると私は考えています。
確かに上記バイナリーの仕組みは、自分が集客できなくてもダウンさんをもらうことができますし、2人だけ紹介すればいいです。
それを謳い文句として誘ってしまっては、それを目的とした人しか参加しませんからね・・・
実はいろんな悪い面が潜んでいました。
ユニレベル
概要
単一の段を意味しています。
その他報酬プランの中でも極めて単純明快なプランで初心者でも理解しやすく、手堅く収入を取ることができます。
また、活動に伴い個人の実力を上げることができるので、スキルアップすることもできます。
自分の直紹介を1段目、1段目の人の直紹介を2段目としております。
ユニレベルは、「何段目で何%」というようにどのレベルの人からどれだけ報酬がもらえるかを考えるシンプルなプランです。
つまり、その段数で何%になるかが重要で1段目に多くの報酬を渡す会社もあれば、3段目ぐらいから報酬が大きくなるような会社もあり、割合については決められておりません。
メリット
①プランがシンプル故、人に説明するのが容易
②報酬やタイトルの条件が比較的緩く設定されている。
③1段目に対する報酬が多い→初心者でも収入を作りやすい
④収入が急激に落ちることはなく、安定収入を生み出しやすい
特にこれまで紹介した報酬プランと異なるのは、
・急にダウンさんがグループから外れたり
・急に収入を取れなくなってしまったり
・バイナリーのようにどんだけ集客しても小さい方を優先されると言った取りっぱぐれがない
ということもあり、初心者でも収入を作りやすいと言ったところでしょうね。
デメリット
もちろんですが、デメリットもあります。
①報酬の対象となる段数に制限がある
②多くの収入を得るためには直紹介者を増やす必要がある
③ダウンラインを教育して成長させないと自分が集客するしか人が増えない可能性がある
上記デメリットから伺えるのは、各個人のスキルが求められていると思います。
特にバイナリーと言った2本の枝しかつけれないものと異なり、直紹介者を出せば出す分、収入を増やすことができます。
その代わり増やせない人はいつまで経っても収入を作ることはできません。
いかに人を集めることができるかが鍵となっています。
人を集めると一言で言ってもそんなに簡単じゃありません。
・知り合いや友達に声をかけたり
・遠いところまで出向いてお茶に誘ったり
・交通費と時間をかけてセミナーに参加したり
副業として活動されている方は、多くの時間とお金を使って活動することになりますからね・・・
しかし、今ではネットワークビジネスもインターネットを使った集客が可能となってきています。
そうすることで上記デメリットが全て解決され、在宅での活動で大丈夫です。
しかも、こちらから勧誘することなく、興味ある人だけが来る仕組みも作れます。
会社によってはまだまだ許可されていないところもありますが、いくつかの会社ではインターネット集客を認めている会社もあります。
せっかく夢や目標を叶えるためにネットワークビジネスをされるのでしたら、インターネット集客可能な会社で活動したいですよね。
まとめ
メリット | デメリット | |
ステアステップ | ・自分がグループの中で最高の タイトルなら収入を維持できる ・昇格あり、降格ありなので 実力がつく。 ・仕組みがシンプルなので 初心者の人も理解しやすい。 | ①タイトル維持条件が厳しいと 降格してしまう ②タイトル維持のための 買い込み発生 ③ダウンさんにタイトルが 一緒になった瞬間、報酬が減る ④ダウンが成長しすぎると、 自分の収入が落ちてしまう。 |
ブレイクアウェイ | ①独立したグループを作ることで 大きな報酬が得られる ②段数制限なしで、無限に ダウンさんを作れる ③人を育てることができる人が 収入を伸ばしやすい ④自分自身が独立することで アップより収入を増やせる | ①独立させることで 収入が減ってしまうこと ②独立によるボーナスよりも ダウンが無くなった損失大 ③収入が減らないように 常に集客する必要がある ④タイトル維持のための 買い込み発生 ⑤タイトルを獲得しないと 収入を得ることが難しい |
バイナリー | ①直紹介者は2人だけ 紹介すればいい ②紹介人数のハードルが 低いため、初心者でもやりやすい ③グループ内に集客力の ある人がいると拡大しやすい | ①2本の枝を均等にバランスよく 伸ばしていくのが難しい ②グループが大きくなっても 収入が取れないケース(片伸び)がある ③スピルオーバーに依存し、 集客力が身につかない ④「③」のような人がいると グループが拡大しにくい ⑤報酬プランを強く推して 勧誘するので、商品やサービスの 愛用者になりにくい |
ユニレベル | ①プランがシンプル故、 人に説明するのが容易 ②報酬やタイトルの条件が 比較的緩く設定されている。 ③1段目に対する報酬が多い →初心者でも収入を作りやすい ④収入が急激に落ちることは なく、安定収入を生み出しやすい | ①報酬の対象となる段数に 制限がある ②多くの収入を得るためには 直紹介者を増やす必要がある ③ダウンラインを教育して 成長させないと自分が 集客するしか人が増えない 可能性がある |
いかがだったでしょうか。
どの報酬プランが絶対というものはありません。
全てのプランでメリットデメリットがあるよう自分にあった報酬プランで活動できれば良いと思います。
しかし、私の意見としては、「ユニレベル」が多くの人が収入を増やすことができるのではないかと思います。
私たちもそうですが、私以下のダウンさんはどんな人が参加されるかわかりません。
トップリーダーの気質を持った方もいれば、私たちのような一般人もいます。
その時に報酬プランが要因となってできる人は稼げ、普通の人が稼げないのでしたら、組織として大きくしていくのは難しいのではないかと思います。
自分のことだけではなく、今後参加される方の気持ちを汲みながら、グループを大きくし、みんなで収入を得られるようにしていきたいですね。